変形性膝関節症について
- takaphysicalcare
- 7月3日
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変形性膝関節症(以下:膝OA)とは、様々な原因により徐々に関節が変形し、関節の痛みや腫れを来した状態を言います。
関節の表面の軟骨が減少し、関節内の滑膜に炎症が起き、骨の変形も起きます。
変形には数年から数十年かけて進行していき、最終的には関節可動域制限が生じ、日常生活に何らかの支障を来します。
40歳以上の日本人における膝OAの有病率は男性42.6%、女性62.4%であり、国内の患者数は2530万人と言われています。
膝OAの有病率は一般的に「高齢」「女性」「肥満」などが有病率増加の要因とされています。
変形性膝関節症の発生要因
局所要因
・筋力低下
・固有受容感覚低下(筋肉や関節にあるセンサーの低下)
・動揺性
・下肢アライメント
・外傷
・肥満
・骨粗鬆症
全身要因
・年齢
・性別
・人種
・遺伝子
・代謝性疾患
・生活様式
・運動歴
変形性膝関節の病気分類(Kellgren-Lawrence:以下KL分類)
KL分類は、関節裂隙の狭小化の程度と骨棘の有無で分類され、立位でのX線所見(レントゲン所見)で判断されることが一般的です。
Grade0:骨棘なし
GradeⅠ:微小な骨棘形成が疑われる
GradeⅡ:軽度OA。微小な骨棘形成あり。関節裂隙狭小化・骨硬化・骨嚢胞形成を認めることあり。
GradeⅢ:中等度OA。骨棘形成と中等度の関節裂隙狭小化
GradeⅣ:高度OA。顕著な関節裂隙の狭小化と大きな骨棘形成
手術適応は、GradeⅢ以上と言われています。
GradeⅣの場合は、人工膝関節全置換術が適応となる。
軟骨がすり減っても痛みはない?
軟骨には、血管や神経は存在せず、軟骨表面の滑液から栄養を受けるため、自己修復能力を十分に持ち合わせていない組織です。
神経や血管がないため、軟骨は痛みを感じる組織ではありません。
多くの場合は軟骨以外の周囲の軟部組織の炎症などで痛みを発する原因になっています。
ただ、関節軟骨が減少することで、軟骨下骨まで達した場合は、関節面の痛みが生じます。
軟骨はすり減るではなく代謝障害の影響が強い!
膝OAでは「軟骨がすり減っていく」というイメージを持つ人が多いですが、軟骨が減少する原因は、すり減るではなく代謝障害によって減少します。
軟骨の表面は滑らかで摩擦係数がとても小さいため、削れてすり減ることがありません。氷と氷を当てて、動かしても削れることはありませんよんね?
「すり減り削れる」というよりかは代謝障害の影響で「破壊される」と言うことです。
代謝障害とはどう言うことかと思いますよね。
骨や関節軟骨には「リモデリング」という組織の破壊と修復を繰り返しながら正常な状態を保つ機能があります。
このリモデリングが、加齢による変化や僅かな損傷などの代謝障害や力学的変化がきっかけとなり、修復が追いつかずに破壊だけが進行してしまいます。
そのため、関節軟骨が減少してしまいます。
なぜ代謝障害が起きるか?
代謝が起きる原因は、膝関節の安定性の問題です。
膝関節が不安定になると内側に加わるストレスが増大します。
このストレスが増えることがトリガーとなり代謝障害が生じ、その結果軟骨が減少していきます。
つまり、膝にかかるストレスにより、代謝の減少が生じ、関節軟骨が減少していくということになります。
画像所見と疼痛
画像で膝の変形が強くても症状は一致しないことが多い。
GradeⅢやⅣの患者で関節裂隙や狭小化し、軟骨減少していても痛みがないケースもあれば、GradeⅡやⅢの患者で膝OA の徴候は軽度であっても激しい痛みを訴えるケースがあります。
ではなぜ痛いのか?
膝の中には多数の組織があります。
膝の中にある組織に何らかのストレスが加わることによって、痛みが出ることが非常に多いです。
まとめ
・関節軟骨はすり減るではなく、代謝障害によって「破壊」が起きている
・代謝障害は、膝関節の不安定性によって生じる
・軟骨には神経が血管がないため、軟骨自体が痛みを感じることはない。
・膝が痛いのは、膝の組織に何らかのストレスが加わることによって、生じることが多い。
膝の痛みを取るには、膝がなぜ痛いのか、どの組織が痛み発していのか、その組織に加わるストレスが何かを鑑別することが重要です。
痛みにお困りの方は浜松市にある整体院 始道にお気軽に連絡ください。
理学療法士/整体師 高林


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