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​半月板損傷について

半月板損傷のイラスト

こんにちは!

理学療法士の高林です。

半月板損傷でお困りの方いませんか?

半月板が傷つくと膝が不安定になったり、変形性膝関節を助長してしまいます。

スポーツにより損傷するイメージが多いですが、高齢者の方でも膝関節の隙間が狭いと間にある半月板が傷ついてしまいます。

​このページでは、半月板について詳しくご説明します。

​半月板について

半月板とは、膝の間にあるC型の板状の軟部組織です。

半月板には、内側と外側に1枚ずつ存在し、内側半月板の方が大きい。

​内側半月板は関節包という袋にくっついていますが、外側半月板は関節包には付着して無いため、内側半月板よりも移動量が大きく、損傷しにくいと言われております。

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半月板の外側1/3には血管が存在し、半月板に直接栄養を送ります。内側2/3には血管が存在しません。

血管が存在しないということは、損傷しても血管が無い部分は修復が困難になります。

そのため、半月板は自然治癒がしにくい組織なのです。

​半月板の役割

関節の位置の安定

​半月板は膝が曲げ伸ばしに伴って、移動して関節の位置を安定させている。

​半月板は曲げると共に後方に移動する。

​非荷重下よりも荷重下の方が後方に移動する量が大きい。

荷重の分散と伝達

半月板は大腿骨と脛骨との接触面積が大きく、荷重を分散・伝達している。

半月板を切除すると関節軟骨への負荷が2〜3倍増大する。

​半月板は垂直方向の荷重負荷を水平方向(hoopストレス)に変換する作用を持つ。

衝撃吸収

膝関節の圧縮応力を減少させる緩衝作用がある。​

 

​半月板が損傷すると、その衝撃を吸収できず、大腿脛骨関節への負担が増大し、関節の不安定性を助長させる

半月板損傷の症状

​半月板損傷は、荷重下での異常な圧迫力と回旋力が組み合わさり、剪断力が加わって発症する。

損傷すると、膝の痛みや膝に水が溜まったり、引っ掛かり感、膝の曲げ伸ばしが出来なくなるロッキングという状態になる。

体重が乗った状態で膝を捻ったり、走る、ジャンプなどの大きな負荷や膝を大きく曲げ伸ばしすることが多い人に起こりやすい。

膝を捻る動作や正座、しゃがみ込みなどの膝を大きく曲げる動作は避け、半月板に掛かる負担を極力減らした方が良い。​

半月板損傷を放置したままだと、半月板が持つ関節の安定性や緩衝作用など上手く機能せずに変形性膝関節症になりやすい。

半月板損傷の損傷形態

①縦断裂

②バケツ柄断裂

③水平断裂

④横断裂

⑤フラップ断裂

​⑥複合断裂

の6つに分類される。

半月板は前節、中節、後節の3つに分類されるが、中節や後節の損傷が多く、前節は損傷が少ないと言われている。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

半月板には様々な役割があります。

膝において大変重要な組織であり、損傷すると膝の変形に繋がります。

痛みが出た場合は、放置せずに適切な処置をすることが大切です。

​どこに行っても良くならないとお困りの方は、お気軽にご連絡ください。

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