変形性股関節症ともも(大腿)前の痛みについて
- takaphysicalcare
- 22 時間前
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変形性股関節症は股関節以外にも、ももの前(大腿前面)に痛みが出ることもあります。
股関節ならわかるけど、なんで大腿前面にも痛みが出るのか?
医療の国家資格を持つ理学療法士が人体の構造を踏まえた上でご説明します。
大腿神経について
痛みの前に、始めに大腿神経についてお話しします。
大腿神経とは、第2腰神経〜第4腰神経の脊髄神経前枝によって形成され、腰の神経叢の中で最も大きい神経です。
この神経は、大腿前面の運動と感覚を司ります。
腰から出た大腿神経は、大腰筋の深層を走行し、その後に大腰筋の少し外側と腸骨筋の表層を走行します。
この大腰筋と腸骨筋の間を走行後に、鼠径靱帯の外側部で大腿血管の外側を通り、大腿部に行きます。
鼠径靱帯の約8cm下方で多数の枝に分かれます。
股関節付近では、股関節枝が腸骨関節包筋(iliocapsularis)と大腿直筋の間を通り、股関節の靱帯や股関節の前面の感覚を司ります。
大腿神経の感覚枝は、大腿前内側面を広範囲に支配しています。
大腿神経の最も内側にある伏在神経は、股関節をを超えた付近で、大腿神経と分かれ、縫工筋の深層を通り、ハンター管を通過した後に膝関節枝を出して、膝関節の靱帯や関節包の感覚、下腿内側の皮膚感覚を支配します。
簡単にまとめると
大腿神経は股関節や大腿前内側、膝関節、下腿を走行します。
※部位によっては、伏在神経として走行します。
股関節の影響で、大腿神経に負担がかかると、大腿神経が走行している部位にも刺激が入るため、大腿前内側や膝関節、下腿内側にも痛みが出てしまいます。
大腿神経の絞扼障害が生じやすい部位
・大腰筋と腸骨筋の間
・鼠径部(鼠径靱帯と腸腰筋の間)
・大腿直筋の深層
の3つと言われています。
大腿神経障害による筋力低下
大腿神経は股関節屈筋群と膝関節伸筋群を支配するため、これらの筋力の低下が見られます。
膝関節伸筋群
・大腿直筋
・中間広筋
・外側広筋
・内側広筋
姿勢や動作
どのような姿勢や動作によって、大腿神経障害が起きてしまうのか説明します。
①歩く際に足を蹴り出すときに、骨盤が後傾(後ろに寝ている)状態だと腸腰筋の伸張負荷が掛かり、大腿神経を圧迫してしまいます。
②階段の降段時に、骨盤が後傾しながら降りると、腸腰筋や大腿直筋に伸張されながら収縮する負荷が掛かり、大腿神経を圧迫します。
③立ち上がり動作で、骨盤が後傾しながら行うと、腸腰筋に伸張されながら収縮する負荷が掛かり、大腿神経を圧迫します。
④しゃがみ込み動作では、鼠径靱帯下の区画で大腿神経に圧迫負荷が掛かります。
スポーツ動作では、股関節が後ろに引く動きが求められるもので障害が起こりやすいです。
サッカーやフットサル、ダンスやバレリーナなど。
いかがてしたか?
変形性股関節症やそれ以外でも股関節の動きが悪くなり、股関節にある大腿神経に負荷が掛かると、大腿神経が走行している大腿前内側や膝関節、下腿内側にも痛みが出てしまうことがあります。
脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアでは、第2腰神経根、第3腰神経根、第4腰神経根が障害されることで、大腿神経領域の痛みや痺れ、筋力低下などの症状が生じます。
なので大腿神経障害、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別が必要になります。
大腿神経障害がある場合は、大腿神経がどこで絞扼しているのかによって、治療方法なども変わっていきます。
大腿神経の動きを出すために、大腰筋や腸骨筋、鼠径靱帯、大腿直筋などの滑走性や伸張性を改善しなければなりません。
整体院 始道(しどう) 院長 整体師/理学療法士 高林



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